38.新たな目標と仲間との出会い

新築離婚

離婚、苦しみ、生き霊──。
長く重たい時間を経て、私はある除霊をきっかけに、少しずつ前を向けるようになりました。

体の不調はみるみる回復し、心の中の霧が晴れていく。
そんな感覚に包まれたとき、私はこう思いました。

「もう一度、自分の人生を歩いてみよう。」


🌱「何かを始めなければ」──空白を埋めるように始めた3つのこと

離婚後の私は、ただ生きることに必死でした。
それでも、「何かを変えたい」という気持ちが、少しずつ動き出していったのです。

私が始めたのは、こんなことでした。

  • 🎸 バンド活動(ギター)
  • 💬 ファシリテーター活動
  • 🏃‍♂️ ジョギング習慣の再開

どれも「失った時間」を埋めるように始めたものでした。
その中でも、とくに大きな転機となったのが――バンド活動でした。


🎶 バンド活動の再開──「もう一度、夢を見てみよう」

もともと若い頃に少しだけやっていたギター。
離婚後、時間だけはたっぷりあった私は、ふとしたきっかけで再び楽器を手に取りました。

最初は気晴らしのつもり。
地元のコピーバンドに参加し、ライブに出たり、スタジオに通ったりしているうちに、少しずつ気持ちが変わっていきました。

「せめて県内では、そこそこ有名になりたい」

そんな目標を胸に、オリジナル曲の制作が始まりました。
メンバーの入れ替わりを経て、ついに女性ボーカルのオリジナルバンドが結成されたのです。


🍻 彼女との出会い──Dさんという“同じ傷”を持つ人

そのボーカルが、Dさんでした。

普段は音楽活動の中でしか接点のない関係でしたが、ある日、たまたま二人で飲みに行く機会がありました。

私は、つい自分の過去を語ってしまいました。

  • 離婚
  • 子供と離れて暮らす寂しさ
  • 家族連れを見るたびに心が沈む感覚

Dさんは、私の話を黙って聞いてくれていました。

そして、彼女もまた語り始めたのです。
彼女の過去もまた、決して平坦なものではありませんでした。

  • 最初の結婚ではDVに苦しみ離婚
  • 二度目の結婚では、夫を病気で亡くした

「私も、家族連れが集まる場所は今でも苦手なんです。」

その一言を聞いた瞬間、胸の奥がすっと軽くなるのを感じました。

「自分だけじゃなかったんだ……。」


🤝 同じ痛みを持つ者同士だから、言葉にしなくてもわかり合える

喪失感、孤独、そして心に刻まれた深い傷。
それらは、どれだけ時間が経っても簡単には消えない。

でも、同じ痛みを知る人がそばにいることで、少しだけその重さがやわらぐことがある。

Dさんとの出会いは、私にとって“再出発”の象徴でした。


🌅 再出発への一歩──音楽と共に、新しい自分を見つける

今、私は少しずつ前を向けています。

  • スタジオ練習
  • 地元のライブイベントへの出演
  • 仲間との楽曲制作

これらすべてが、失った過去を乗り越える“手がかり”になってくれています。

未来がどうなるかは、誰にもわかりません。
けれど、確かなのはひとつ。

「今、私は確かに“生きている”と実感している」


📘 次回予告:新しい可能性を探して

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