32.離婚後の心を癒やしたかった。霊視占いにすがった私のリアル体験

新築離婚

🏠 離婚後、私は実家に戻った

離婚が成立したあと、私は心も身体もすっかり疲れ果てていました。

ひとりで暮らす余裕などまるでなく、自然と実家へと足が向いていました。家族がそばにいる――それだけで、救われるような気がしていたのです。

とはいえ、静かに過ごせるその空間の中で、不安と孤独は少しずつ広がっていきました。


📱「霊視占い」とスマホで検索した夜

未来が見えない。希望が持てない。そんな気持ちの中で、私はふとスマホを手に取り「霊視占い」と検索していました。

出てきたのは、“恐ろしく当たる”と評判の○○仁という占い師。

口コミはやたらと熱量が高く、驚くほどの数が並んでいました。

半信半疑のまま、掲載されていた番号へ電話をかけると──

「ご予約は3ヶ月先まで埋まっています」

それほどまでに人気なのか?と驚きつつ、私は言われるがまま、その3ヶ月後の予約を入れました。


📍占い当日、指定されたのは“表札のない家”

占いの場所は当日まで非公開。指定された時間に電話をかけ、指示を受けた住所に向かいました。

そこにあったのは、どこにでもあるような新築住宅。インターフォンを押すと、フェミニンな印象の男性が現れました。彼が、噂の○○仁さんでした。


🤔 “霊視”ではなく“対話”だった

占いが始まってすぐに、私は戸惑いを覚えました。

「あなたは、どうしたいんですか?」

「これから、どう生きていきたいと思っていますか?」

まるでカウンセリングのような言葉が並び、心の奥を見るというより、私の口から“考え”を引き出そうとする姿勢ばかり。

極めつけはこの一言。

「たぶん、大丈夫だと思いますよ」

“たぶん”?――私はその瞬間、心の底から力が抜けてしまいました。

60分間のセッションが終了する頃には、「これは霊視ではないな…」という確信だけが残っていました。


🌀それでも、どこかですがりたかった

占いのあと、私は家路を歩きながら思いました。

「金の無駄だったな」

でも、それでも「もしかしたら次こそは」という希望が、かすかに残っていたのです。

心の奥底にある、自分でも整理できない何かを、誰かに見抜いてほしかった。

だから私は、また別の霊視占いを予約しました。今度は、女性の占い師。

本当に視えている人なら、私のこの深い孤独に、手を伸ばしてくれるかもしれない――。


📘次回予告:離婚後に歩み寄る影

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