25.信頼できる弁護士との出会いと決断の物語

新築離婚


🕵️ 妻の異変に気づいたとき

妻の異変に気づいたとき、私の中に何かが静かに崩れ始めていました。

「もしかして」と思いながらも、決定的な証拠はなく、ただ疑心だけが日々大きくなっていきました。

それでも当初は、まさか弁護士に相談する日が来るなんて、思いもしませんでした。

法律の専門家に仕事を依頼するなんて、人生の中でそう何度もあることじゃない。ましてや、不倫の件で。

どう進めればいいのかもわからないまま、私はとにかくネットで情報を集め始めました。

深夜、誰にも見られないようにスマホを握り、検索ワードを何度も変えながら記事を読み漁りました。


🌐 出会いのきっかけは「弁護士ドットコム」

そこで見つけたのが「弁護士ドットコム」というサイト。

月額数百円、ちょうどコーヒー一杯分程度の料金で、全国の弁護士にオンラインで相談できるというものでした。

このサービスにはとても助けられました。 質問を投稿すると、複数の弁護士が見解を返してくれる。誰にも言えずに悩んでいた私にとって、それは心強い道しるべでした。


🧾 法テラス制度を知る

その中で「法テラス制度」という支援制度の存在を知りました。

一定の条件を満たせば、登録された弁護士に30分×3回まで無料で相談できるというものです。 経済的に不安のあった当時の私には、希望の光のように感じました。

私はすぐに法テラスの事務局へ電話をしました。 弁護士は当番制のため、自分で選ぶことはできないとのこと。それでも、話を聞いてもらえるだけで救われる気がしていました。


🏢 初めての法律相談へ

数日後、事務局から連絡がありました。 「○月○日、○時にC弁護士事務所へ行ってください」と。

その日は、仕事を早退し、指定された場所へと向かいました。 事務所が入っているのは、小さなマンションの一室。エントランスにはオートロックがあり、外からは普通の住居にしか見えませんでした。

インターフォンを押すと、少し疲れたような女性の声が応対しました。 「事務所は3階ですが、4階まで上がってきてください」

少し不思議に思いながらも、言われた通りエレベーターで4階へ。 扉が開くと、先ほどの女性がすでにエレベーターの前で立っていて、「こちらへどうぞ」と丁寧に案内してくれました。

通されたのは、静かな一室。そこには誰もおらず、私はひとり緊張しながら椅子に腰かけました。

しばらくすると、階段から音がして、小太りの中年男性がゆっくりと降りてきました。

「この部屋、階段もあるんだな」――そんなことを思いながら見上げると、その人こそが今日、相談するC弁護士でした。

部屋の中央には重厚な木製の机と椅子があり、空気はどこか張り詰めていました。

弁護士は私に軽く視線を送り、そのまま椅子にどかっと身を預けます。

私はというと、緊張で言葉がうまく出てこないまま、人生初の“法律相談”を迎えようとしていたのです。


📘 次回予告:法律相談で見えた「冷静な戦い方」不倫慰謝料請求のリアルな第一歩

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