3.ポケットビート設立の日

ギター講師

💡 ギター体験会、当日

ギター体験会の当日を迎えました。
正直、不安しかありませんでした。

準備はしてきましたし、頭の中では何度もシミュレーションを繰り返しました。
それでも「誰も来なかったらどうしよう」「場がもたなかったらどうしよう」といった不安が、朝からずっと頭を離れませんでした。

でも、もうやるしかない。
ここまで背中を押してくれたDさんに対して、今さら後戻りなんてできません。

私は店内に一歩足を踏み入れました。


🎤 最初の参加者たち

最初に来てくれたのは、2人の参加者でした。

一人目は40代の男性で、「弾き語りをやってみたい」と、少し照れたように話してくれました。
アコースティックギターの経験は1年未満とのことでした。

もう一人は20代の女性で、保育士さん。
ギターに触れたことがあるのは子どものオモチャ程度で、ほぼ完全な初心者とのことでした。

正直、内心では焦っていました。
経験値も動機もバラバラな二人に、どうやってレッスンを進めたらいいのかと。

ですが、これはまさに自分が挑戦しようとしていた現実そのものだと思い、気持ちを切り替えました。


🧑‍🏫 初めてのレッスン

まずはアコースティックギターについての簡単な説明からスタートしました。
ギターの特徴や選び方などを話すと、二人とも興味深そうに耳を傾けてくれました。

続いて、ピックの持ち方、ギターを構えるフォーム、そして弾き方の基本を伝えました。

コードはEmとAadd9に絞りました。
指の押さえ方を一緒に確認しながら、音が鳴った瞬間、二人とも自然と笑顔になっていました。

その後、EmとAadd9だけで演奏できる簡単な楽曲を一緒に弾いてみると、少しずつ演奏の楽しさが表情に現れていきました。

「はじめてでもコード弾きができる」という感覚を体験してもらいたかったのです。


✨ 次の参加者と課題

次に来てくれたのは、20代の男性。
彼はエレキギターを抱えてやってきて、開口一番こう言いました。

「Xを弾いてみたいんです!」

その勢いに思わず思わずニヤリとしてしまいました。

エレキギター初心者とのことだったので、今回はパワーコードとミュートのやり方に絞ってレッスンを行いました。

彼の集中した表情に、こちらも自然と熱が入りました。
教えることの面白さと難しさを改めて実感しました。


🔍 反省と気づき

イベントを終えて、いくつかの反省点が浮かび上がりました。

  • 初開催だったこともあり、タイムスケジュールや内容の細部を詰め切れていなかったこと。
  • 3コードで弾ける曲を事前に用意しておけば、より実践的なレッスンができたこと。
  • 経験値の異なる参加者を同時に対応する難しさを感じたこと。

一方で、良かった点も多くありました。

  • 店内にはWi-Fi環境が整っており、音源を流したりコード譜面などを見せながらのレッスンができたこと。
  • Googleフォームでアンケートを取り参加者の声をリアルに知ることができたこと。
  • 体験会の様子を撮影し、今後の告知に活用できる素材が得られたこと。

そしてなにより、「楽しかった」と笑顔で言ってもらえたこと。
その一言が、すべてを肯定してくれた気がしました。


🚀 次に向けて

今日の体験をもとに、これから少しずつ改善を重ねていこうと思います。

  • アンケートは今後も継続して実施。
  • 時間制(1時間枠)での予約制に移行。
  • 「楽しくやる」をテーマに、緊張しすぎない空気づくりを目指す。
  • 月に一度の体験イベントを定期開催。
  • ゆくゆくは発表会の開催も検討。
  • 3コードで弾ける楽曲をレパートリーとして用意。
  • 定着してきたら、飲み物代やおやつ代程度の参加費も考える。
  • 「自己流では気づけない、最短で上達できるレッスンの価値」を明確に伝える。
  • メトロノームやBluetoothスピーカーなど、備品も少しずつ整備。

🌱 一歩踏み出せた一日

手探りではありましたが、なんとか無事に終えることができました。
完璧ではなかったけれど、しっかりと「やりきった」と感じることができた一日でした。

挑戦してみてよかった。
勇気を出して、一歩踏み出してよかった。
今日という日が終わりDさんと話をし今後の収益化を見越し、「POCKET BEAT」とて活動することにしました。

📘 次回予告:「イベントから生まれた“教室づくり”への新たな一歩」

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