📍 妻の現在地は、ラブホテル
週末の夕方、GPSで妻の現在位置を確認すると、市内中心部のラブホテルを示していました。
「まさか……?」
胸が締めつけられるような感覚と、息が荒くなるのを感じました。
“GPSの精度がズレているのかもしれない”“近くのママ友の家にいるのかも”
そう思いたい気持ちでいっぱいでした。動揺を隠しきれないまま、信じたい気持ちと疑う心が交錯します。

🚗 子どもを乗せたまま現場へ
車の後部座席で子どもは静かに眠っていました。
その寝顔をバックミラー越しに見ながら、私は車をラブホテルの方向へと走らせました。
ホテルに到着すると、ほとんどのシャッターが閉まっていました。半開きのシャッターの奥には数台の車が見えましたが、妻の車はどこにも見当たりません。
おそらく妻は自分の車を近くに停め、不倫相手の車でホテルに来たのでしょう。
📞 「探偵 即対応」と検索
動揺しながらも、今この瞬間を見逃したくない気持ちでいっぱいでした。私はスマホで「探偵 即対応」と検索。
一番上に表示された探偵事務所に、迷うことなく電話をかけました。
私「浮気調査なんですが、即対応できますか?」
探偵「すっ、すぐに、たっ対応できますよ…」
私「実は今、ラブホの前にいて、GPSで妻がそこにいるのを確認してるんですが、今から来てもらえますか?」
探偵「いっ、今ですか…?」
私「はい。今すぐに」
探偵「じっ、実は法律の関係で…あのー、契約については事前に取り決めが必要でして…。げっ、現場で契約を交わすことは可能ですけど…」
電話の向こうの声はどこかたどたどしく、少し不安を感じましたが、その口調とは裏腹にとても親身に話を聞いてくれました。
🧘♂️ 探偵の言葉で少し冷静に
探偵「ご、ご主人。お気持ちは痛いほど分かります。でも、今無理に動いてバレてしまえば水の泡です。いっ、今は一旦泳がせましょう。奥さんの顔も私たちは知らないですし、ホテルに入ったところの証拠もまだないんです」
その言葉を聞いて、私は少し冷静さを取り戻しました。
💤 子どもの寝息と、胸の中の謝罪
私はそのままホテル前に車を停め、しばらく妻が出てくるのを待ちました。後部座席では、子どもがスースーと寝息を立てて眠っています。
「こんなことになって、本当にごめん……」
心の中で何度も何度も子どもに謝りました。
食事もお風呂も、すべてが後回しになる夜。それでも時間の限界まで待ちましたが、妻がホテルから出てくることはありませんでした。
コメント