6. 意見が出ない会議での対応法

ファシリテーター

「……(シーン)」

参加者がうつむき、誰も口を開こうとしない。
ファシリテーターにとって、最も緊張感が高まる瞬間がこの“沈黙の会議”です。

でも安心してください。
この沈黙、「やる気がない」わけではありません。

多くの場合、参加者は「話してもいいのか分からない」「否定されそうで怖い」「どのタイミングで話せばいいかわからない」など、心理的なブレーキがかかっているだけなんです。


💡 原因1:安心して発言できる雰囲気がない

会議がピリピリしていると、自然と口を閉ざしてしまうのは当然のこと。
ファシリテーターはまず、「正解はない」「どんな意見も大歓迎」という安心感を場に届けましょう。

「なるほど、参考になります」「ありがとうございます」など、小さな肯定の言葉を積み重ねるだけでも、場の空気はぐっと柔らかくなります✨


💡 原因2:問いが抽象的すぎる

「どう思いますか?」という広すぎる問いは、意見を引き出すには不向きです。
参加者は「何から話せばいいのか?」と戸惑ってしまうからです。

例:

  • 「A案とB案、どちらが実現可能だと思いますか?」
  • 「〇〇の立場から見ると、懸念点はありますか?」

このように、問いを具体化するだけで、発言のハードルは一気に下がります。


💡 原因3:発言の偏りがある

会議では、どうしても話しやすい人に発言が集中してしまいがち。
逆に、控えめな人の意見が埋もれてしまうことも…。

そんなときは「書く参加」も有効です📝
付箋に書いて貼る、チャットで書き込むなど、声に出さなくても伝えられる手段を用意しておくと、多様な意見が引き出せます。


🎯 沈黙は「失敗」ではなく「チャンス」

沈黙が続くと焦りますよね。でも実は、それこそがファシリテーターの腕の見せ所。

  • 空気をやわらげる
  • 質問の切り口を変える
  • 参加の形を変えてみる

そんな小さなアプローチの積み重ねが、意見を引き出し、対話を生み出す力になります💬


📘 次回予告:ファシリテーターがやってはいけない5つの行動とは?

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