離婚、苦しみ、生き霊──。
長く重たい時間を経て、私はある除霊をきっかけに、少しずつ前を向けるようになりました。
体の不調はみるみる回復し、心の中の霧が晴れていく。
そんな感覚に包まれたとき、私はこう思いました。
「もう一度、自分の人生を歩いてみよう。」
🌱「何かを始めなければ」──空白を埋めるように始めた3つのこと
離婚後の私は、ただ生きることに必死でした。
それでも、「何かを変えたい」という気持ちが、少しずつ動き出していったのです。
私が始めたのは、こんなことでした。
- 🎸 バンド活動(ギター)
- 💬 ファシリテーター活動
- 🏃♂️ ジョギング習慣の再開
どれも「失った時間」を埋めるように始めたものでした。
その中でも、とくに大きな転機となったのが――バンド活動でした。
🎶 バンド活動の再開──「もう一度、夢を見てみよう」
もともと若い頃に少しだけやっていたギター。
離婚後、時間だけはたっぷりあった私は、ふとしたきっかけで再び楽器を手に取りました。
最初は気晴らしのつもり。
地元のコピーバンドに参加し、ライブに出たり、スタジオに通ったりしているうちに、少しずつ気持ちが変わっていきました。

「せめて県内では、そこそこ有名になりたい」
そんな目標を胸に、オリジナル曲の制作が始まりました。
メンバーの入れ替わりを経て、ついに女性ボーカルのオリジナルバンドが結成されたのです。
🍻 彼女との出会い──Dさんという“同じ傷”を持つ人
そのボーカルが、Dさんでした。
普段は音楽活動の中でしか接点のない関係でしたが、ある日、たまたま二人で飲みに行く機会がありました。
私は、つい自分の過去を語ってしまいました。
- 離婚
- 子供と離れて暮らす寂しさ
- 家族連れを見るたびに心が沈む感覚
Dさんは、私の話を黙って聞いてくれていました。
そして、彼女もまた語り始めたのです。
彼女の過去もまた、決して平坦なものではありませんでした。
- 最初の結婚ではDVに苦しみ離婚
- 二度目の結婚では、夫を病気で亡くした
「私も、家族連れが集まる場所は今でも苦手なんです。」
その一言を聞いた瞬間、胸の奥がすっと軽くなるのを感じました。
「自分だけじゃなかったんだ……。」
🤝 同じ痛みを持つ者同士だから、言葉にしなくてもわかり合える
喪失感、孤独、そして心に刻まれた深い傷。
それらは、どれだけ時間が経っても簡単には消えない。
でも、同じ痛みを知る人がそばにいることで、少しだけその重さがやわらぐことがある。
Dさんとの出会いは、私にとって“再出発”の象徴でした。
🌅 再出発への一歩──音楽と共に、新しい自分を見つける
今、私は少しずつ前を向けています。
- スタジオ練習
- 地元のライブイベントへの出演
- 仲間との楽曲制作
これらすべてが、失った過去を乗り越える“手がかり”になってくれています。
未来がどうなるかは、誰にもわかりません。
けれど、確かなのはひとつ。
「今、私は確かに“生きている”と実感している」
コメント