5.家づくりが夫婦崩壊の引き金に。すれ違いの積み重ねとその結末

新築離婚

🏡 新築に向けた準備と妻への思いやり

新居を建てるにあたって、私たちは5〜6社のハウスメーカーをまわりました。

少しでも妻の負担を減らしたいと思い、営業とのやりとりは主に私が担当し、その要点を妻に伝えるスタイルをとっていました。もちろん、妻の希望や意見もしっかり聞き、次回の打ち合わせに反映させるよう心がけていました。

しかし、小さな子ども2人を連れて各社を巡るのは、やはり妻にとって相当な負担だったはずです。


😣 妻の爆発と伝えきれなかった思い

妻は、不満を溜め込むタイプでした。付き合い始めた頃も「嫌われたくない」という思いから、私に対する不満を我慢していたそうです。

結婚後も、その傾向は続き、不満が一定量を超えると、まるで噴火のように感情を爆発させるようになりました。

私も、そんな妻に気を遣うようになり、なるべくストレスが溜まらないようにと気を配っていたつもりでした。

しかし、間取りの最終決定の時期になって、その我慢が限界を迎えました。

「私もお金を払ってるのに、ハウスメーカーに行ってもまともに話が聞けず、面白くない」

この言葉を皮切りに、妻は家づくりに対する不満を次々と吐き出しました。

銀行での住宅ローンは私の転職直後ということもあり、共同債務で組んでいました。それにも関わらず、家づくりのプロセスに自分が参加できないことが、彼女にとっては耐えがたかったのです。

最終的に、妻は「家は白紙にしてほしい。離婚したい」とまで口にしました。

私は、妻の負担を減らしたい一心で調整役に徹していたつもりでしたが、彼女が求めていたのは“共に考え、共に作ること”だったのかもしれません。


😔 妻が抱えていた不満リスト

この頃、妻から私に対する具体的な不満も伝えられました。

  • セックスレス
  • 仕事帰りにコンビニへ寄るのが嫌(1分でも早く帰宅してほしい)
  • 労いの言葉がない
  • 朝の出勤準備が早すぎる(早く家を出たいのかと感じる)
  • 忘れっぽさ(箸の出し忘れなど)

妻はこうも言いました。

「私は減点方式なんです。男の人は言われたことを直せば解決したと思うだろうが、私は一生忘れません。加点されることはないです」

その言葉に、私は深く反省し、謝罪しました。


👪 義父母との同居という提案

そこで私は、義父母との同居を提案しました。

味方が増えれば、妻の心の支えにもなる。子育てや家事の負担も軽減されるだろうと考えたのです。

妻はこの提案をとても喜んでくれました。しかし、同居の話題を以前に出したときには義父母はあまり乗り気ではなかったとのこと。

そこで私は、妻に心配をかけないように、直接義父母に話をしに行きました。離婚の危機にあること、援助は必要ないのでサポートしてほしいことを誠実に伝えました。

数日後、「2人が離婚しないなら」との前提で、義父母は同居を承諾してくれました。


🏠 新居完成。そして6人家族の始まり

その後、間取りは6人家族用に変更され、無事に新居が完成しました。

妻も「親孝行できた」と喜び、私も安心しました。

新居での第一日目。5歳の長女は、夕食の際、6人掛けのテーブルのど真ん中に座って、満面の笑みを浮かべていました。

「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒で嬉しい」――そんな無邪気な言葉に、私たち夫婦も自然と笑みがこぼれました。

すべてがうまくいく。そう信じていたのです。


📘 次回予告:幸せだったはずの新居で始まった崩壊。妻の言動と不穏な影

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