📩 妻の過去を知った“あの日”から、全てが変わった
泉さんとの情報共有を続ける中で、私は徐々にひとつの確信にたどり着きました。
「これは、もう個人の問題ではない」
とはいえ、まだこの段階では探偵に相談しようとは考えていませんでした。私は感情的にならず、あくまでも冷静に、妻の様子と周囲の動きを観察することを選びました。

🕵️♀️ 泉さんとの連携と再燃する関係の兆し
泉さんから聞いた話によると、かつての不倫が会社に発覚し、泉さんの夫であるAさんは、県外へ左遷のような形で転勤となったそうです。
それがきっかけで関係は自然と終わった――と、当時はそう思っていました。
しかしその後、Aさんは課長職に昇進。時折、出張という名目で元の職場へ顔を出すようになりました。
その話を聞いたとき、私はふと胸騒ぎを覚えました。
「もしかしたら、また何かあるかもしれない」
そう思った私は、泉さんとの関係をあえて妻には明かさず、表面上は何事もないかのように日々の生活を続けることにしました。
それからというもの、泉さんはAさんのスマホを定期的にチェックし、怪しいやり取りを見つけたときは私に報告してくれるようになりました。
私もその情報をもとに、妻のスマホを確認し、逆に泉さんに詳細を伝える――そんな“奇妙な連携”が続いていたのです。
ある日、妻がAさんとプライベートなメッセージをやり取りしていることがわかりました。 しかも、Aさんが妻の職場に出張で来るたびに、2人でランチに出かけたり、休憩時間に2人きりで会っていた様子もうかがえました。
仕事の話とはまったく関係ない内容。明らかに、心のどこかで再び惹かれ合っているようでした。
特に私と妻が喧嘩をした直後は、妻がAさんに頼る傾向がありました。そう、まるで心の逃げ場のように。
ただ、幸いにも物理的な関係、いわゆる不貞行為には至っていなかったようです。 とはいえ、チャンスがあればまた関係を持とうという意思が、メッセージの文面からもにじみ出ていました。
Aさんが妻に対して、今でも未練を持っているのは明らかでした。
🤯 妻が紹介したのは、まさかのAさんだった
実は、私はAさんに一度会ったことがあります。
当時、私は所長職に就いており、仕事も責任も重くなっていた時期。 子供が生まれたタイミングと重なり、「このまま転勤を続けるのか、それとも地元で腰を据えて働くのか」と悩んでいたのです。
そのとき、妻と話し合いを重ねた末、私は15年勤めた会社を退職し、地元で転職する決断をしました。
「パパはあなたしかいないから」と、あのとき妻は言いました。
そんな妻が「うちの会社はどう?」と紹介してきたのが、他ならぬAさんだったのです。
まさか、かつての不倫相手を夫に紹介するとは――。
それから6年が経ち、家族も増え、住んでいたアパートが手狭になってきたこともあり、妻と「マイホームを建てよう」という話になりました。
あのときの私は、未来に希望しか描いていませんでした。
まさか、この数年後に離婚することになるとは、想像すらしていなかったのです。
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