20.ガンの発症

新築離婚

いつものように子供の面会日に、私は子供を迎えに行きます。迎えに行く先は私が半年しか住んでいない新築です。 

そして、出迎えるのはいつも決まって義父母。

いつもと同じだが、でもその日はいつもと雰囲気が違いました。

義母が私に小声で声をかけてきました。

「ガンだって。バチが当たったんだわ。」

いったい、なんのことを言ってるのか、初めはわからなかりませんでした。

義母の会話にはだいたい主語がないので、こちらである程度、話を整理をして話を聞くしかありません。

子供と妻が家から出てきたので、詳しく話を聞けずに車に子供を乗せました。

子供が車に乗ると「ママ、病気なんだって。今度入院するみたい。」と言ってきました。

義理の母が言ってたのは妻のことだったのか。

驚くことに私の感情は全く動きませんでした。

無でした。

悲しくも、悔しくも、恐ろしくもありません。

この日以降、子供の面会交流でみる妻はニット帽をかぶり、子供は「ハゲ」とママをからかっていました。

ある面会交流の日、義母に妻が1週間入院することになるから1週間だけ帰ってきてくれないか?と打診されました。

それは、私だって新築に戻って子供と毎日幸せな生活を送りたい。ただ、一度戻ってしまえば子供に期待をさせてしまう。

義母には後日、会ったときに断りました。

妻の病気はステージ1の乳ガンでした。

離婚交渉が始まって1年経つころ、妻から新たな条件が加えられました。

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